定期的に交換・買替えが必要となる物品

遷延性意識障害、高次脳機能障害、脊髄損傷などの重度の後遺症(後遺障害)を負った方やそのご家族は、自動車を改造する、車椅子などの物品を定期的に交換・買替えることが必要なことが多いと思われます。

交通事故により重度の後遺障害を負った被害者やご家族の方々にとって、特に問題となりやすい「定期的に交換・買替えが必要となる物品」の損害項目についてご説明します。

 

1 自動車改造費等

重度の後遺症を負った方のために、自動車に障害者用の車椅子のリフトを設置する費用や障害者用の自動車の改造費用などの支出が必要になる場合があります。

このような自動車改造費は、後遺症(後遺障害)の内容・程度等により必要性が認められ、かつ相当な範囲において損害賠償の対象として認められます

特に自動車は、一般的に後遺障害とは無関係に定期的に購入されるものであるため新車の購入費の一定割合のみが損害賠償の対象となる傾向にあります。

自動車改造費が損害賠償の対象として認められるかについては、慎重な判断を要しますので、障害者用の自動車を購入される前に、早めに弁護士に相談されることをお勧めします。

 

2 車椅子などの定期的に交換・買替えが必要となる物品の費用

車椅子などの定期的に交換・買替えが必要となる物品の費用も、自動車改造費と同様に、後遺症(後遺障害)の内容・程度等により必要性が認められ、かつ相当な範囲において損害賠償の対象として認められます。

対象となる定期的に交換・買替えが必要な物品は、症状によって様々ですが、具体的には、車椅子(手動・電動・入浴用)、義歯・義眼・義手・義足、眼鏡、コンタクトレンズ、歩行補助器具、盲導犬費用、ポータブルトイレ、電動ベッド、ギプスベッド、水洗トイレ式ベッド、介護支援ベッド、エアマット、リハビリシューズ、エキスパンダー、頸椎器具、コルセット、サポーター、義足カバー、折り畳み式スロープ、歩行訓練器、リハビリ用平行棒、歯・口腔洗浄用具、身体洗浄機、洗髪器、介護用浴槽、吸引器、入浴用椅子、体位変換器、入浴担架、障害者用はし、脊髄刺激装置、入浴用介護リフト、床走行式電動介護リフター、座位保持装置、座位保持装置固定ベルト、椅子式階段昇降機等の多岐にわたる物品の購入・リース代金等が広く含まれる可能性があります。

定期的に交換・買替えが必要となる物品の費用が損害賠償の対象として認められるかについては、慎重な判断を要しますので、早めに弁護士に相談されることをお勧めします。

 

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